東京Ruby会議10に参加してきました 3日目
3日目のセッションの感想を書いてみた(一部)
http://tokyo10.rubykaigi.info/
先日2日間開催された東京Ruby会議10ですが、2日目が大雪の影響で中断となってしまい、2日目の一部セッションが発表されませんでした。この2日目に発表されなかったセッションを補完するため、間が空いて3日目が、「シン・東京Ruby会議10 劇場版 ||=」という名前で2/10に開催され、そちらに参加してきました。ということで、今回も特に気になったものを抜粋しようと思います。
Ruby cruising Love / 大和田 純さん
今回、開催場所の名前にちなんで、「大和田Ruby会議」という形で、東京Ruby会議本編直前の特別セッションとして、大和田さんがRubyistとしてどのようなことを考えているかについて発表していました。
大和田さんがRubyの勉強の際に読んだ書籍が3冊紹介されていて、3冊とも名前を聞いたことがあって、うち1冊は私も実際に読んだことがある本でした。
- 作者: 高橋征義,後藤裕蔵,まつもとゆきひろ
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2010/03/31
- メディア: 単行本
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- 作者: Yugui
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: 大型本
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- 作者: Paolo Perrotta,角征典
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/08/28
- メディア: 大型本
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読んだことがあるのは「初めてのRuby」なのですが、「Rubyだったらこういう書き方をする」という解説があって、Rubyを勉強しつつ、CやJavaとは違う文化を知ることができました。「たのしいRuby」でも、「JavaやCでやっていることをRubyでやるにはどうするか」ということが書かれているそうですが、「初めてのRuby」とはどう違うのかが気になるところです。
また、「言語を学ぶときは、本を読むだけではなく、実践を通じて学んだ」、「技術は訓練によって身に付けることだ」と話していて、やっぱり言語を学ぶには実際に書くことが大事なんだと思いました。
Railsプログラマーの日常 / joker0117さん
joker0117さんは、日々のRailsによる開発において、特に意識していることについて発表していました。
発表の中で、「メンタルモデルと実装の一致」という話があって、いまいちピンと来なかったのですが、その後の話を聞いて、昨年のDevelopers Summitで角谷さんが言っていた「ソフトウェアは、お客様の頭の中にある」という言葉を思い出しました。そのためにも、業務ドメインの言葉を使って表現する努力は欠かせないなぁと感じたのでした。
また、「一番大事なビジネスロジックを書くのはモデルだ」と話していて、これに関しては、今までRailsにあまり触っていない身としてちょっと新鮮に感じました。ただ、オブジェクトというものが、値と振舞いを持つものであるを考えると、それも普通のことなのかなぁ、となんとなく感じました。
沖縄に集まってRails Hackathonをやってみた。 / 安川 要平さん
安川さんは、昨年11月に行われたRails Hackathon in Okinawaについて発表していました。 1日目は自己紹介から始まり、その後はずっと開発を行い、2日目に結果発表、3日目には自由時間として沖縄のいろいろな場所に行ったそうです。
個人的には、成果として発表されていたScreenXTVというサービスがとても便利そうだと思いました。ターミナルの内容をオンラインでリアルタイム配信できるサービスで、これがあれば、勉強会の場所がなくても、オンラインでの勉強会がとても捗るのではないかと考えました。
巻き込まれ型人間のボッチ脱出計画 / すがまさおさん
すがまさおさんは、Ruby界隈の方々とあまり交流がなかった頃に、交流を増やすために取り組んだことについて発表なさっていました。
すがまさおさんは、RubyKaigiのレポート班に誘ってもらって、それをきっかけに交流が増えたそうです。また、レポート班に誘ってもらうまでに、コードを書いて公開したり、勉強会に参加したり、ブログを書いたりして、交流のきっかけを作ったそうです。
発表の中で、「コードを書くと言っても、いきなりすごいライブラリを書けるわけではないので、まずは自分のためのコードを書いた」と話していました。これはhibariyaさんが札幌RubyKaigi2012で発表なさっていたLTの内容で、コードを書く大きな助けになったそうです。(私自身もとても感銘を受けました。)
私もRubyプログラマ界隈にはまだまだ馴染めないので、このセッションは、もっとアウトプットを増やしていきたいと強く思うきっかけになりました。
3日目のセッションを通して思ったこと
3日目のセッションは、Rubyistのみならず、プログラマとして考えるべきことを多数聞けて、とてもためになりました。特に、実践を通して学び、積極的にアウトプットすることは、とても重要だと、強く思いました。Ruby初心者として、まだまだ自分にできることは少ないですが、まずはできるだけアウトプットするよう心がけていきたいです。
「Rubyを勉強したい」と思いつつも、なかなかモチベーションを保ち続けることができずに悩んでいた時期が私にもあったので、今回はその悩みに対するアドバイスになるセッションが多く、とても楽しく聞けました。
今回予期せず3日間になった東京Ruby会議10ですが、3日とも学びとなることが多く、本当に参加してよかったと強く思えました。次回の大江戸Ruby会議03も楽しみです!(申し込み済み)